2006年12月29日(金)                                  |   赤松珠抄子
今年一年、有難うございました!

ホームページを再開し、何とか年末まで続けてこれました。
ダイアリーなどの、ちょっとした感想を頂くと
こんな風に読んでくれているんだ…と嬉しくもなりました。
リピートして訪ねて来てくださった方、
新しく訪ねて来てくださった方、などなど、
今年一年、心の支えとなりました。有難うございます。
来年からは、更に内容を充実させていくつもりですので
また、ご高覧戴ければ幸いです。
率直な、ご意見ご感想なども、お待ちしております。
では、来年も宜しくお願い申し上げます。
皆様にとっても良い一年でありますように!

fynbos lab.
赤松珠抄子 布成久遠/曽根光華/北村寧子

 2006年12月22日(金)                                  |   赤松珠抄子
決意の林檎

かつての教え子で、福島の果樹園の息子がいました。
東京に出てすぐの18歳の時に、
私が教えていたインテリアの専門学校に入学し、
アシスタントの募集に応募をしてきて採用した子でした。
あれから3年でしょうか…
当時は、ひょろっと背が高く、素直な表情で、
ちょっと残る福島弁が優しさを醸し出す、そんな印象。
今まで、ご両親が何かの折につけ、
育てていらっしゃる果物を送ってくださいました。
それが昨日、
初めて彼の名でピカピカの林檎が届きました。
会わない間に、いろいろあったようですが
その分、決意を新たにしたようで
とても力強い、志を綴った手紙も入っていました。
どんな形であっても、私の事務所にいたことで
少しでも迷える想いの後押しができたなら、
それは、私にとっても至上の喜びです。
すでに私の事務所から独立して活躍している
インテリアスタイリストが2人います。それに続くよう、
ご両親が育てた、
この林檎のように輝いて欲しいものです。


想いが詰まった林檎たち
心して頂きます

 2006年12月15日(金)                                  |   赤松珠抄子
港区ものづくり商業観光フェア

今回は、カインズ手づくり大賞の作品について
書こうと思っていましたが、
ちょっとしたイベントに出掛けたので、それを先にします!

私は、港区に住み始めて15年になります。
どこでも歩いていくので、とても過ごしやすい街です。
だから事務所も同区内で、これも12年になりますね。
この街なくしては、日本で生きていけなかったかも…
と思うくらい、この地を愛していますねぇ。
そんな港区で「第1回 港区ものづくり商業観光フェア」
というイベントに出掛けました。
「第1回」という記念すべき回と、会場が東京タワー
これで心が一気に動かされました。気になったのは、
「篆刻体験」と大使館主催の「国際交流」という物販です。

「篆刻体験」では、彫士の人に文字を書いてもらい、
自分で、実際に彫ることができるのです。
ハンコなので、字は逆! これが、さすがプロ!
スラスラと器用に書き進むので、みとれてしまいました。
篆刻セットを借りて彫っていると
何となく、その気になってきて異常な集中力を発揮。
この勢いで篆刻セットを買いそうになりました。

大使館主催の「国際交流」は、ちょっとビックリです。
参加国はサウジアラビアベラルーシハンガリーなど、
私好みの変わった国が多かったので、とっても期待大!
でしたが……意外と小さなスペースに
実にこじんまりと、デスク1つ分くらいのスペースに
統一感のないモノが置かれてたり、置かれてなかったり、
お惣菜のようなパックが置かれてたり、
遅刻してくる国もあったり…と、不思議な空間でした。
何だか、せっかく面白い国が集まっているのだから
もっと、やりようはあるような……気がしました。
モノが、一番、きちんとしていたのはカンボジア
スカーフを2枚、買いました。
コットンですが、麻のような肌触りにも近く、
色合いが絶妙でした。こういうモノに出会う幸せ。
日本にいては考えられないだろう感性に触れた時、
その国をもっと知りたくなり、行ってみたくなります。
きちんと出展している国のためにも
第2回は、もうちょっと頑張って欲しいものです。
なんなら私が空間構成をしたいぐらいです。
あれでは、いいモノが良く見えません!

そして、ここで残念だったこと。
それは知らない間に
東京タワーが、きれいになってしまっていたことです。
私は以前の、完全に時間が止まっている、
時代に取り残されたような空間で
これまたタイムスリップしたような喫茶店で
トマトケチャップのナポリタンを食べるのが好きでした!
それが影も形もなく、コンビニはあるは、
コジャレたカフェはあるは……全然、違うっ!
私の愛した東京タワーではありませんでした。
いつも思うのは「新しければいい」というものではない。
「古さが新しい」ときも絶対にある。ということです。


これが篆刻のセットです


字を書いている最中


真剣に彫っています!!


カンボジアのスカーフ
1枚 ¥500でした


見上げる東京タワー


柵も東京タワー柄に!

 2006年12月08日(金)                                  |   赤松珠抄子
カインズ手づくり大賞 審査会

ここ数年、カインズホームさんの
「手づくり大賞」の審査員として参加をしています。
書類審査で通過した多くの作品が、
カインズさんの本社の会議室にビッシリと並びます。
ドアを開けた瞬間、いろんな色や形が目に飛び込んできて
毎年のことなのに、ワクワクしてきます。
やっぱり、手づくりのモノって、発する力が違います。
また、いろんな職業、年齢、性別の人が審査をするので
その評価を見ると、趣味嗜好がはっきり出ていて
これもまた、毎年のことながら面白いことの一つです。
時には、子供のようにムキになって言い合うことも。
ま、それが審査員賞になっていくことが多いので
これは意外と、すんなり決まりますね。
それともう一つ、私が楽しみなのは子供の作品です。
想像もつかない材料や考えで、
これまた想像を絶するモノを作ってくるので圧巻です。
今年は、とっても感心する作品もあったので
次回、ご紹介します!

多くの想いのある作品に囲まれて、
審査とはいえ、あれこれ話す時間はとても幸せです。
ほぼ、丸一日かけてやっていますが時間を忘れますね。
また資料で、その作品の背景を知ることもでき
そこに込められた想いを思うと
より一層、愛しく見えてくることもあります。
私としては、DIY部門などは、
住宅の中で、インテリアに関わる何かが作品として
応募されるのを待っているのですが、
なかなか届きません。
来年こそは! その辺をアピールしていきたいですね。


インテリアデザイナーと
ガーデナーの視点が
違って面白い


男性と女性で意見が違い
これまた熱く語り合う


気になる作品は細部まで
時間をかけてでも見る


全員の評価をもとに
話し合い中

 2006年12月01日(金)                                  |   赤松珠抄子
数十年ぶりの同窓会

先週末に高校の同窓会がありました。
千葉県立国府台高校という、当時は進学校で
でも自由な校風のあまり、卒業する時には
ちょっとおバカになっているという学校でした。
文化祭が異常に盛んで、受験勉強放ったらかしで
1週間、学校をあげての大騒ぎが続いたものでした。
そのせいもあってか、個性の強い人が多かったですね。
そんな人たちと数十年ぶりに会いました。

驚きと同時に嬉しかったのは、3年間、一緒だった6人が
高校生の時になりたいと言っていた職業になっていたこと。
文化祭で演劇に全精力を注いでいたと思ったら、
文学座に在籍する俳優・藤川三郎に。同じく文化祭で
壁画や空間デザインをしていた私はインテリアデザイナー。
そして日刊スポーツの記者やファンドマネージャー、
日本語教師に薬剤師。
真面目に勉強をした記憶が、あまりありませんが
きちんと夢に向かう想いが
培われていたんだと思いました。
私の本や出演番組なども観てくれていて、感想を聞くたび
大きな大きな家族に包まれているように感じました。
それは高校の同級生だからでしょうか。
今度は、今回、連絡の取れなかった人にも会ってみたいと
思いました。同じクラスで、実家が引っ越してしまった人、
これを読んだら、是非、メールを下さい!!!
こういった時間を数十年に1度、過ごせるのは
心地よいですよ。


文化祭演劇の
パンフレット表紙


裏表紙


広げると1枚の絵に
なるようにデザイン