2007年01月26日(金)                                  |   赤松珠抄子
素材が進化する哀しさ

素材感のあるボソボソした感じのモノが気になります。
旅行に行っても、最新のモノや都市より
時間に取り残されたような遠くの村が好きです。
また、そこで手づくりされている紙や瓶が
その素材が生きている感じがして、これまたいいのです。
そういう意味でいうと、日本はドンドンきれいになり、
素朴さが敵のように、ジャンジャン進化しています。
そんな日本でも、細々、生き抜いている味わいある素材を
見つけると、ちょっと気分が盛り上がります。
その一つに、年賀状用に買う切手の束がありました。
雑な感じがいいクラフトの短冊に束ねられていました。
が!!! 去年は変なビニールになっていたのです!
束自体はクラフト紙で挟まれていましたが
これもいつかは、いなくなってしまうんだな…と思うと
やっぱり残念なキモチになってしまいます。
ちょっと粗雑な感じは「味」なのに、なぜ消え行くのか。
でも今回は、この切手に、無駄な楽しいことを発見!
百人一首の絵柄で、切り落とす白い縁に
なんと! 歌が書かれていたのです!
これを何とか、どこかに貼れないか、いろいろと
考えたのですが、やっぱり無理でした。
捨てられるのを覚悟で、余白にまでデザインされた姿は
実に美しく、ビニール短冊で落ちた気分も上昇!
いや、もしかして他に使い方があるのでしょうか…


切手の束、表面


裏面


鮮やかな切手全景

 2007年01月21日(日)                                  |   赤松珠抄子
2007年も宜しくお願いします!

年明けから、ちょっとバタバタとしておりました。
個人物件のインテリアの内装やスタイリングなどは
「年内に!」「休み前に!」という締め切りが多いです。
キモチを新たに新年を迎えたい、とか
美しい空間にしてリラックスしたい、ということでしょう。
そういったキモチの部分に応えられる仕事は
打ち合わせの際に想いを伺うので、
こちらもプランを考えながら元気が出てきます。
また逆に、その時期に依頼が集中すると
おさまらない物件は時期をずらして頂くことになり
今度は、休み明けに集中してきます。
なので6月などは、ぽっかり空いていたりするものです。
働くときは24時間体制、休むときは平日まとめて、
私の仕事は、そんな変則サイクルの繰り返しですね。
でも、こうして毎日、いろんな人の新しい生活を考え、
予算に合わせてインテリアを揃えていくことは
常に新生活の始まりを体験しているようなもの。
ワクワクし続けて12年、これからも、
それぞれの想いを形にしていきたいと思っています。