8月最終日は、夏休み最後の日。
子供部屋を手掛けていなかったら、
すっかり忘れている、ン十年前の出来事です。
そんなことを思い出した記念に、
今夏、最大のイベントは何だったろうか…と
考えてみました。
それは最高に楽しく、また嬉しくもあり、過酷でもある
過去から未来へつながる貴重な一日でした。
先週のある夜、
広島のかわいい後輩、ピンクプリンのライブに
ウチの事務所を独立したみんなと
そのアシスタントたちと、大集合することになったのです。
勿論、ふと思いついてしまった私のアイデアを
仕切って形にしていくのは、アシスタント池上です。
あたふたしながら、レストランや料理、人数…
あれやこれやとやっていました。
インテリアを仕事にしていますから、
しかも初の全員集合です、変なセレクトは許されません。
(と言いながら、最後の店は居酒屋でしたが…)
アシスタントは、子供のようなもので、
そのまたアシスタントは、孫のようなもの。
みんな立派に活躍していて、
いろいろ話していたら、すっかり朝…
ほろ酔いの中、
孫たちに支えられタクシーに乗るのも悪くないな…
と思いながら、キラキラした瞳に見送られ帰りました。
フラフラしながら、本日の出張準備。
今度は私が、あたふたです。
たまに全員で会うのもいいものね、と思いつつ
お互いが刺激になり、支え合い、
いつかは、みんなでインテリアの一大プロジェクトが
手掛けられたらいいな…と夢は広がります。
インテリア、いくつになってもやめられません!!!
ポカリスエットのボトル以来、
「水道水、万歳!」と思っていましたが
いろんなことが気になってきました。
特に、水の味は本当にこれでいいのか?
なんだかグイグイ飲めない感じが引っ掛かっていました。
かといって、浄水器のような大げさなものを
事務所に設置する気にはなれません。
だいたい、そんなものを付けたら
せっかくのレトロな雰囲気の水道まわりが台無しです。
こんなことをグルグルと考えていました。
SHOPをリサーチをしている時、
ふっと視界に入ったのが、「ブリタ」でした。
確かに、ポットに入れるだけで簡単便利ですが
あのオーバルなデザインと幅をとるサイズが嫌でした。
ところが、よーーーーく見てみると
新作「ブリタ(BRITA)のリクエリクール」でした。
美しいじゃない!!!
すっきりコンパクトだし、スクエアなデザイン。
流線型のデザインから、スクエアなデザインに
変わっていくなんて!
プロダクトとしても、あまりに見かけない傾向にも感激!
ドイツ、そしてブリタ、さすがですね。
そういう無駄を削ぎ落としたデザインを追求する
メーカーの姿勢にも勝手に感動して、
即、事務所用と家用と2つ買いました!
なぜか連続して、おせんべいを頂きました。
WEBデザイナーの光華さんに
広島みやげの「杓子せんべい」を、
インテリアスタイリストの橋本に
関東で一番売れていると絶賛の「黒胡椒せん」を。
なんだか暑いと、せんべいな気分になるのでしょうか。
日中、アシスタントが冷蔵庫で冷やして
バリバリ食べています。
その音が、なんだか郷愁を誘い、ほのぼのしてきました。
結果、音で涼をとれた気分。
そういう効果! なんでしょうか。
有難うございました!
ポカリスエットのボトルにショックを受けてから
ボトルが気になって仕方がありません。
何だかイライラし始めました。
なぜ、みんな緩やかに、流線型になっていくのでしょうか?
そんな中、きれいなボトルを見つけました。
基本的に、水は水道から
お茶は自分の好きな濃さで作るもの、と
思っているので、普段あまり飲み物を買いません。
それが気になって見てみると
いろんなモノが売られているのですね…
関心しながら見ていると、断トツ!
気になるボトルがありました。
コカコーラの「からだ巡茶」410mlです!
何だか余計なモノも書かれてはいますが
いろんな事情で仕方がないのでしょう。
それであっても、美しく見えます!
これなら持ち歩けます!
細身のボトルに、
健康に良さそうなドクダミや霊芝、熊笹などが
お洒落英文字になって、ハーブの様に配されています。
何だか体に良さそうにも見えるし、
色味も好きだし、何より美味しいですね。
もっとシンプルに、白を活かしてくれれば
もっともっと、きれいなはず。
でも、デザインが究極に美しいからといって
世の中に受け入れられるわけではなく…
ここが難しいところです…
デザインは、何でも、いつでも、
公に発表するものは、このせめぎ合いなのです。
頑張ろう!
デザインは、本当に好きずきです。
でも最近、「ゲッ…」と凍ってしまうことがありました。
以前、医者友達に、
「暑い時や二日酔いには、水よりポカリスエット。
体の成分に最も近いからいいんだよ」
と言われたことがありました。
外を歩きながら、そんなお言葉を思い出しコンビニへ。
そこで見たポカリスエットのボトル!
変な曲線のデザインに変わっていましたあ…
残念…無念…
サントリーの烏龍茶が変わったときもガッカリでしたが
同じく、永遠に変わらなくてよし!
なデザインだと思っていたのでガクガクしました。
あの角ばった、シャキッとしたボトルが合っていたのに…
変えれば、新しくなるというものでない。
何であっても最高に合っていれば
永遠の定番にすればいい! と思っています。
他に代わりがなかったので買いましたが
変なボトルを買うくらいなら
やっぱり水道の水でいいや…と思ってしまいました。
先日、めでたく誕生日を迎えたクボが
今年春、初めて本を出版しました。
「インテリアスタイルノート」
窪川勝哉著 誠文堂新光社刊です。
クボらしい本の構成とセレクトに
多分、名前がなくてもすぐに分かったと思います。
それは逆もありで、
ウチを独立したみんなも、多分、
私の名前がなくても「らしいな!」と
何かを見れば、すぐ分かると思います。
インテリアのスタイリングとは
できあがったモノの組み合わせですが
その組み合わせ一つで、個性が出るのも事実です。
その辺の食器や、普通の家具が
とても素敵に見えたり、違った雰囲気に見えたり、
空間に息吹が吹き込まれます。
そんな仕事が大好き!
というクボの想いが詰まっています。
最後の章には、私との出会いの話、
実は嫌だった原稿書きの話(そうだったのね…)
などが書かれています。
学校で、先生と生徒として出会って
かれこれ7、8年になりますが
よくぞ、本を出すまでになりました。
これに甘んじることなく、
益々の活躍を期待したいものです。
そして、本の印税で
美味しいワインをたらふくご馳走してもらいましょう!
私の事務所の設立日や誕生日には
今でも、
独立した弟子たちから、お祝いやら何やら頂きます。
有難いもので、嬉しいものです。
アシスタントの多くは、学生時代からきているので
そこから立派に一人で仕事をしている姿を見ると
感慨深いものがあります。
そして独立した弟子たちがまた弟子をとり、
孫ができたようで、何だがおばあちゃん気分でもあります。
そんな今日、一番弟子だった
インテリアスタイリストとして活躍している窪川の誕生日。
先月の私の誕生日祝いの前向きな逆襲をしようと
仕事終わりに思い立ち、即電話。
より多く、より楽しいほうがいい! と思い
芸人のピンクプリンの反省会に強引に全員合流し、
お好み焼きやで夜中にお祝い!
わざわざ日時を決めず、思いつきでワーーーッと
みんなが集まるって、いいですね。
なかば強引ですが、
これで頂いた桃のお礼返しはできたかな、と。
私が学生時代にバイトをしていた
グラフィックのデザイン事務所「HOTEL-オテル」。
名刺には、三ツ星★★★が付いていました。
シャレた人だ…と第一印象。
そこの先生、山本さんは、
今どきなモノと古着を、お洒落に着こなし、
昆虫型のシトロエンを乗り回し、
毎晩、流行りの店にゴハンに行く、
そんなイケイケGO!GO!を地でいく先生でした。
当然! 異常にモテていました。
キラキラのお姉さんに囲まれて、男一人。
こんな人が世の中にはいるもんだ…と観察していた私。
当時、私は10代後半だったので、
すべてが新鮮で、勉強になり、仕事も面白く、
そして先生がいろんな所に連れて行ってくれるので
その分、必死で働いていました。
最後は、経理まで任されていた気がします。
そんな先生が、突然、デザイナーを辞めて
「カメラマンになる!」
といって、パリに行ってしまいました。
全てを捨てて、突然! ですよ…
そして先日、突然、
「今、恵比寿にいるんだけど」
と携帯に、普通に電話がありました。パリじゃないんだ…
いつもの突然は、何十年経っても変わらない…
恵比寿で再会、シャンパンをあけました。
いやあああ、山本さんは変わらない!
さすが! 両手に花で登場されました。
やっぱり私の師匠、山本さんなのでした。
パッケージを集めています。
絶妙なサイズ、独特なロゴやデサイン、懐かしい素材、
そして全体的にレトロな雰囲気が好きです。
非常に細かいところまでデザインされていて
この一箱のために、全身全霊で向かっていったような
根底に流れる意気込みを感じます。
どれだけ月日が経とうとも、主張は生き続けているもの。
先日、見つけたのは「生姜糖」。
甘いものが一切、だめなのですが
箱に魅かれて買いました。
何ともいえない、生姜糖一筋な感じがいい。
手作業で貼られたような箱と
昔ながらの書体や生姜のイラスト、ラベルのデザイン。
すべてが、気に入りました。
そこの棚の中で、唯一、輝いていました。
結局、中身は事務所のスタッフにあげて
箱だけを、私の大切なコレクションに追加。
気になる箱に出会うたび、持ち帰っては整理をする、
私にとって、至福の時間です。
子供の頃、広島に住んでいました。
こう見えて、幼い頃はイジメられていたり、
引きこもり気味だったり、内にこもる子供でした。
家の中で、裁縫をしたり、料理や掃除を手伝ったり
部屋の模様替えをするのが好きで、
思えば、今の仕事の原点は、
ここにあるのでは…と思ったりしています。
そんな子供だったので、
近所のお年寄りに仲良くして頂いた覚えがあります。
隣のおばあちゃんもそうでした。
東京に引っ越してきて、もう20年以上、
初夏の頃になると
いつもジャガイモを送ってきて下さいました。
有難く、想いを感じる懐かしい味でした。
でも去年、それが最後になってしまいました。
おばあちゃんは、103歳。
今月、広島出張の帰りに
お線香をあげに行こうと思っています。
私の中では、今でも
当時の笑顔のままの、おばあちゃんです。