2007年11月30日(金)                                  |   赤松珠抄子
ブログのカテゴリー

つらつらと、日々のことや仕事のことなど
ここで書いていますが
やっとカテゴリー分けなるものを設定しました。

旅先で出掛けた心地よかった空間、
わざわざ行きたいお店や美味しかった頂き物など
同じ内容のものを一度に見れるからいいかな・・・と。
自分の納得したモノしか紹介していないので
ふとした時に、
思い出して、遡って見て頂けたら嬉しいです。

LATEST ARTICLES の下に続いてあります!


コレです!

 2007年11月28日(水)                                  |   赤松珠抄子
今年初の忘年会

今年早めの忘年会のお誘いがありました。
半年ぶりくらいに、お会いする代理店の方主催で
銀座集合でした。
さすが、イマドキのお洒落どころは抑えていますね。

そして二次会は、人形町へ移動です。
私には、なじみのない界隈で
しかも行き先は代理店の方々、御用達のスナック。

最初は、
あまりの昭和な感じに落ち着きませんでしたが
なんだか最後は居心地が良くなってきました。
赤いベルベットのスツールに
ダイヤのカットが施された手で押す水差し、
キラキラガラスの垂れ下がる天井のライト。
完璧ではありませんか!

ホロ酔いの面識のないオヤジたちが
人類みな兄弟状態で、歌うは、肩組むは
一緒に口ずさむは、タンバリン叩くは・・・
こういう、
他人が一体になるカラオケ空間に足を踏み入れるのは
20年近くぶりでした。
たまには、いいものですね。

そうそう、そしてこのスナックが凄いのは
飲み放題メニューに赤ワインがあったことです!
お店のお姉さんたちも面白くて
オヤジたちが病みつきになるのが
分かるような気がしました。

個室仕様のレストランが増えている中、
一つの空間で空気までが一つにまとまるなんて
なかなか体験できることではありません。
二度と会うことはないだろう人たちと過ごす熱い夜、
それは、朝まで続いても仕方がない・・・
と、思ってしまう今朝でした。


見上げた天井キラキラ


お姉さんのスツールで
熱唱する千葉ちゃん後姿


オヤジに握手を求められた
アカペラ部出身のテッシー


心の友、ワインと乾き物
柿ピーのナッツだけ食べてた


 2007年11月25日(日)                                  |   赤松珠抄子
連休中の仕事

住空間のデザインやスタイリングを仕事としていると
土日の打ち合わせが多くなります。
家族の皆さんが全員揃うのが
やはり仕事が休みの日になるので
いろんな意見を一度に聞くには貴重な時間です。

もう10年以上、そんな風に過ごしているので
土日やゴールデンウィーク、お盆などはしっかり働き
なんでもない平日が休みになっています。
それはそれで、どこも空いていて
私には過ごしやすいスタイルですが、
多分、他の人から見れば
平日に仕事もしないでプラプラして・・・
と、思われているかもしれませんね。

この3連休も、そんな風に仕事をしていました。
最初は、舞浜です。
ディズニーランドに出掛ける家族やカップルばかりで
一人で歩いている人なんていないものですね・・・
テンション高い、舞浜駅周辺。

そして今日は、伊勢原。
駅もバスも満員、長蛇の列。
これは紅葉登山とライトアップ最終日だったようです。
みんな楽しそうに盛り上がっています。
そんな中、山に登る服装でない私は
一人で混雑の真ん中にいました。
多分、山をなめてるな・・・と思われたでしょう。
でも、途中で降りるんです・・・

ディズニーも紅葉も見に行っていませんが
多くの人の中で、
ウキウキ感だけ、おすそわけしてもらって
“行ったつもり気分”の連休でした。


紅葉案内のポスター
限られた時期だけなので
これだけで、行ってもないが
日本の四季を感じる


途中で見つけた紅葉
ここだけ見て行った気分


お邪魔したお宅の、だいだい
縁起物の植物を激写!


 2007年11月22日(木)                                  |   赤松珠抄子
手放せない薬膳島ラー油

やっぱり辛いものは元気が出る。
事務所で食事をする日が何日も続いたり
何だかパワーが出ないとき
欠かせないのが薬膳島ラー油
ネットで「辛いもの」検索して見つけたものです。

私が愛飲(?)している、このラー油は小笠原産。
東京なんですよね。
でも、そんな感じのしない原材料です。

ウコンやアロエ、花山椒、グァバ葉が入っており
勿論、唐辛子も。これは父島産。
健康的に辛くて、花山椒がピリリとくるのが最高にいい。
これら原材料も実として、たっぷり入っているので
一緒に食べると刺激的で、幸せ。

このラー油を、いかに美味しく食べるかで
食事を選んでいるようなものです。
結果的には、ラー油を飲んでいるようなものです。
辛いもの好きには、たまらない逸品ですね。


このボトルの感じも好き
色やラベルの素材もいい


たっぷり薬膳材料が贅沢

 2007年11月16日(金)                                  |   赤松珠抄子
料亭旅館魚信3(広島)

建築、意匠と書いた、
この旅館の料理を最後に紹介します。
料亭旅館だけあって、実に美味しく、美しい。
瀬戸内海の味を満喫です。

日が暮れゆく海を眺めながら、波の音をBGMに
頂く食事の時間は、本当に幸せですね。

右の写真は、
夏に伺った時の料理の中から選んでみました。
一番上は、
苦手な煮付をやめて、換えて頂いた
「クジラ竜田揚、生野菜」です。
子供の頃、給食で食べた記憶があり
なんだか懐かしい感じでした。

次は、「タチウオアスパラ巻、小茄子 タラの芽」。
意外な素材の使い方が新鮮。
タチウオって、こんなにクリーミーなんですね…
天ぷらのパリッと感とアスパラのシャリ感が
一層、タチウオを甘くしているのでしょうか…

そして「生ダコ湯引き、青ズイキ 茗荷」です。
このタコは梅肉と、とても合いました。
白い部分もタコで、タコらしくない繊細さ。

最後に、「ウナギ茄子博多煮、オクラ銀あん 山葵」。
これまた、珍しい一品。
濃いウナギに山葵は勿論、合いますが
オクラのあんがトロトロと絡まって、また新食感。
オクラって言われなければ気付かない細かさ、です。

ほんの一部ですが
次にくる料理が楽しみでなりませんでした。
女将さんお手製の梅酒を頂きながら
最後に、大きな梅をかじりました。
酔いそうなほどアルコール度数の高い梅の実が
私には、いいデザートとなりました。

感慨深い料理と見入ってしまう意匠、
そして、ほんの一言でもキモチが通じる人との出会いが
一つになった時に、
空間も活き、記憶に刻まれていくのでしょう。


煮物を変更して
「クジラ竜田揚、生野菜」


油物「タチウオアスパラ巻
小茄子 タラの芽」


酢物「生ダコ湯引き
青ズイキ 茗荷」


蒸物「ウナギ茄子博多煮
オクラ銀あん 山葵」

 2007年11月12日(月)                                  |   赤松珠抄子
料亭旅館魚信2(広島)

この「料亭旅館魚信」は、
室内の意匠が凝っていて、1日中でも眺めていられます。

泊まった部屋は2階の「須磨」です。
壁から天井まで、非常に細やかな細工がされています。
いろんな種類の木材を使っているので
素材の表情が楽しめ、面白いです。
ガラスに、円を描くように風景を切り取るようなデザインの、
なんとも贅沢な額入り障子は見事。
一つの部屋だけでも、十分、見応えあり。
他の部屋や廊下、階段…
一つとして同じものがない、こだわりようです。

ここは、
一人の大工さんが、コツコツと作った旅館らしいです。
その熱い想いが、ここまでの空間にしたのでしょう。
かつては、
理解あるオーナーも多かったのかもしれません。
今では考えられませんが、
そのお陰で、
築100年以上も生き続けているのでしょうね。
素晴らしい空間は、時間を忘れます。


「須磨」の部屋
きれいな円の中に海が見える


ほれぼれする天井
好きでないと
ここまでできない細やかさ


1階の廊下
光が差し込んでくると
本当に鳥の群れが飛んでいく
感じがしてくるから、深い


 2007年11月11日(日)                                  |   赤松珠抄子
WORKS更新

ここのところ第1土曜日に
WORKSの更新をするよう続けていましたが
今月は、第2になってしまいました…

今年、手掛けた物件で
モダンなアジアンスタイルの部屋に仕上がっています。
賃貸物件のインテリアスタイリングのみですが
将来、家を持たれたときも
この
「BALI MODERN」
の雰囲気のまま住みたい、
ということでしたので、それを考慮して家具を選びました。

同じTVボードを2台購入して
1台は、そのままTV台にしましたが
もう1台は、引き出しを特注で取り付けて
DVDやビデオなどを入れられる収納にしました。
背面を向ける可能性も考えて、
裏まできれいに仕上げています。

いろんな想いを聞かせてもらえると
家具の選び方や作り方に工夫ができて良かったです。

いつか引っ越されるだろう新しい家でも
この「BALI MODERN」でスタイリングして頂けると
とっても嬉しいです。


室内全景
ヒョウと紺が効いて
お2人らしいインテリアに


オリジナルで作った
引き出し部分
素材や色も揃えている

 2007年11月08日(木)                                  |   赤松珠抄子
料亭旅館魚信1(広島)

古い木造の旅館が好きです。
できれば小規模で、
昔のままの状態で、丁寧に使い続けている旅館がいい。
変に改装して、外観はそのままだけど
内装が新しくなっているのは、ちょっと違うのです。

時が経ったものを、そのまま維持するのは大変です。
想いがなければ、なかなか続かないこと。
そういった長年の愛情が空間に溶け込み、
それが心地よさに、つながっているのだと思っています。

ふと行きたくなる旅館があります。
その一つが、広島県尾道市にある「料亭旅館魚信」
ここでは何も考えず、時間を忘れて過ごすことができます。

道に面している佇まいに魅かれました。
威張り過ぎない、
自分の家に帰ってきたかのような玄関。
それでいて、そこまでの短いアプローチには
キモチがフワッと包まれるような空気感があります。
小さな、ちょっとした空間ですが大切な場所。

部屋に入ると海の音が静かに聞こえてきます。
広島ならではの素材を活かした料理と
女将さん手づくりの梅酒で、
時間とは関係のない流れの中に入り込んでいます。

過剰なサービスは不要、自然にこぼれる笑顔で十分。
はじめて会ったとは思えない、温かい女将さんと話をして
高揚した想いのまま、また自分の世界に入ります。
遠くの方で、微かに波を感じながら
そのまま眠れる、至福の時。
何だか思い出すと、また行きたくなってきました。


初めて見た一瞬で
とても気に入った門構え


和の照明は、
たまに包まれるとホッとする


2階の海側の部屋
「須磨」に宿泊
懐かしい瀬戸内海

 2007年11月02日(金)                                  |   赤松珠抄子
羊の顔って…

先日、出掛けたルクセンブルクの写真を整理しています。
それが2000枚以上ある上に
さらに重くて、なかなか進まないので
仕事の合間にデータを移し、保存する作業をしています。

ここのところ、事務所で緊迫状態が続いており
エンドレスな日々が続いていました。
そんな中、写真整理がちょうどウールの話あたりに
さしかかっていました。
私は、写真を内容と地域ごとに仕分けてしているので
羊農家まで出掛けたことを思い出し、
イメージと全然違った羊に出会ってしまったことが
一瞬、よみがえり思わず笑ってしまいました。

羊って、
意外とどっしり体型なのに、脚だけは異常に細い。
そして走るのが、馬のように早く、俊敏!
そしてそして、真正面の顔は牛なのです!
イラストで描く、ホカホカ温かい愛らしさはなく
何だか、集団になって強かったのです。
でも、
眼が合うと牽制をしてくる感じが、微笑ましく思えて
私は、とても楽しかったのです。

仕事の合間に、撮った真正面の羊を見ると
何だか肩の力が抜けて、いいですね。

詳しくは、来年春からはじまる雑誌の
インテリアの連載ページで紹介しますので
また、お知らせします!



羊の真正面の顔
牛に似てません?


ちなみに横顔
これも、ちょっと牛顔
カメラを通して眼が合った瞬間


集団で走り去る羊
リーダー羊にみんなが
ついて行く、素晴らしい結束力