かたくりの群生地へ行く時に乗った秋田内陸縦貫鉄道。
真四角の車体に
まったく飾りのない無地1色の塗装が映えますね。
これが山間の中を走っていく姿、実に絵になります!
角ばった、ただただの箱のようなデザイン、
いいですよねえ、潔くて大好き。
懐かしく、時を経ているからこそだせる味わい、
味わい? オーラでしょうか…存在感がたまらない。
途中のマタギの里、阿仁合でちょっと寄り道。
その駅で偶然、揃った4色!
見とれてしまいました。
のんびりと時間をかけて、ひたすら移動。
どこにも行かなくても窓から流れてくる
景色や空気が、その土地の香りで包んでくれます。
そして、何となく降りた駅や街で、
誰かがデザインした、という主張がない
ただ立ちすくむ古い古い家やビルを見るだけで
静かな興奮が押し寄せてくるのが心地よい。
電車、乗っているだけで幸せに向かって行く気がします。
先月に書いた男鹿半島のウニの話。
そこで思い出して、そのままになっていたバスのこと。
男鹿半島には地元のバスに乗って向かいました。
旅館では送迎してくれるそうですが
直行直帰で移動するのが、どうも苦手です。
地元にしかない乗り物にも乗りたいし、
気になるところでは降りたいし、
勝手気ままに動きたいので、なるべく一人行動。
そして乗るバスが貸切状態だったりすると
運転のオジサンと話しながら乗ってるのが好きです。
そして、地方の乗り物には、
古い型を丁寧に使っている感じに魅かれます。
これも、レトロなデザインで、角ばっていて
グリーントーンでまとめられています。
座席も、昔のスナックにありそうなテカリ気味の
グリーンの生地で、私的に満足の組み合わせです。
男鹿半島の夕陽を背に
ガタゴトとバスに揺られて知らない街を走る、
とても心洗われる時間でした。
電気ケトルは、なかなかいいのがなく
日本で探しても皆無。
なので海外に行った時に、気に入ったモノがあったら
その店に、あるだけのケトルを買ってきます。
だいたい5~6個ほどです。
そんな安心だったはずのケトルのストックが
去年、底をついてしまいました…
納得がいくモノが見つかるまで
地味にヤカンで沸かしていましたが
とうとう秋に見つけました!
これは単体だと、私の中では△ですが
夏に買ったBRITAと合わせると
最高に◎! お似合いなのです!
さすがに、これは1個しか買いませんでした。
でも日本製だから大丈夫、
と、安心していたら、最近よく故障をします…
すぐさま修理に出します。
嬉しいのは、このメーカーの人が、とっても丁寧。
これで、また当分は安心です。
水を飲む、水を沸かす、
デザインが綺麗だと楽しいですね!
空港のレストランで
普通に置かれた割り箸にドキッとしました。
すぐ捨ててしまう割り箸の「袋」に
ふと魅かれる何かがありました。
余計なものが一切ないシンプルさ。
そう、名前だって
「空港レストラン」って、そのまま…
その潔さが、デザインにも現れているのでしょう。
なんてことない書体に、空を思わせる青1色。
スッキリした間隔で、マークとロゴが配されていて
でも、いわゆる割り箸袋の斜めの口。
私なら、もう少し書体を細くしているかもしれません。
でも、このよくある書体で、この余白が
とても主張をしてくるのです。
しかもガツガツでなく、さりげなく。
やっぱり、実用の上に成立しているデザインは強い。
斜めの口でさえ、何だか許せてきます。
ついこの間、ミシュランガイドで盛り上がった様子。
仕事の打ち合わせに行っても、そんな話が出ていました。
でも、私は全く興味がありません。
1年かけてまわったとしても、
その辺の一見、こ汚い感じだけど
実は、素晴らしく美味しい店までは行けていないはず。
それに食の好みが根本から違ったら
どんなにオススメでも、同じ感動は共有できません。
やっぱり自分の感覚で、自分の舌で、
確かめた「良い!」でなければ意味がありません。
それはデザインにも言えることです。
誰それのデザインだから、ではなく
自分がいかに使いやすく、かつ美しいと感じたか、
これが大事、大切なのです。
年末になると「デザインアワード」と総称されるような
1年を振り返って「モノを選ぶ」仕事のお話がよくあります。
でも、基本に、
インテリアに流行は関係ない、と、思っています。
インテリアは、世の中が何と言おうと
自分が心地良ければ、それが一番良いのです。
先日、とてもお世話になった「マンスリーm」さんから
「デザインアワード2007」モノの選考のお話を頂きました。
自由に、何でも、どこからでも選んでいい、
ということでしたので受けました。
その号が、21日(金)に発売になりました。
いろんなクリエーターが、いろんなモノを選んでいます。
この人が選んでいるから、ではなくて
気になったら、実際に実物を見て、自分の眼で買う。
それであれば、一つの指針にはなるのかもしれません。
ただ、好きなデザインの根本が違えば
どんなに薦められても心は動きませんけどね・・・
ポカリスエットのボトル以来、
「水道水、万歳!」と思っていましたが
いろんなことが気になってきました。
特に、水の味は本当にこれでいいのか?
なんだかグイグイ飲めない感じが引っ掛かっていました。
かといって、浄水器のような大げさなものを
事務所に設置する気にはなれません。
だいたい、そんなものを付けたら
せっかくのレトロな雰囲気の水道まわりが台無しです。
こんなことをグルグルと考えていました。
SHOPをリサーチをしている時、
ふっと視界に入ったのが、「ブリタ」でした。
確かに、ポットに入れるだけで簡単便利ですが
あのオーバルなデザインと幅をとるサイズが嫌でした。
ところが、よーーーーく見てみると
新作「ブリタ(BRITA)のリクエリクール」でした。
美しいじゃない!!!
すっきりコンパクトだし、スクエアなデザイン。
流線型のデザインから、スクエアなデザインに
変わっていくなんて!
プロダクトとしても、あまりに見かけない傾向にも感激!
ドイツ、そしてブリタ、さすがですね。
そういう無駄を削ぎ落としたデザインを追求する
メーカーの姿勢にも勝手に感動して、
即、事務所用と家用と2つ買いました!
ポカリスエットのボトルにショックを受けてから
ボトルが気になって仕方がありません。
何だかイライラし始めました。
なぜ、みんな緩やかに、流線型になっていくのでしょうか?
そんな中、きれいなボトルを見つけました。
基本的に、水は水道から
お茶は自分の好きな濃さで作るもの、と
思っているので、普段あまり飲み物を買いません。
それが気になって見てみると
いろんなモノが売られているのですね…
関心しながら見ていると、断トツ!
気になるボトルがありました。
コカコーラの「からだ巡茶」410mlです!
何だか余計なモノも書かれてはいますが
いろんな事情で仕方がないのでしょう。
それであっても、美しく見えます!
これなら持ち歩けます!
細身のボトルに、
健康に良さそうなドクダミや霊芝、熊笹などが
お洒落英文字になって、ハーブの様に配されています。
何だか体に良さそうにも見えるし、
色味も好きだし、何より美味しいですね。
もっとシンプルに、白を活かしてくれれば
もっともっと、きれいなはず。
でも、デザインが究極に美しいからといって
世の中に受け入れられるわけではなく…
ここが難しいところです…
デザインは、何でも、いつでも、
公に発表するものは、このせめぎ合いなのです。
頑張ろう!
デザインは、本当に好きずきです。
でも最近、「ゲッ…」と凍ってしまうことがありました。
以前、医者友達に、
「暑い時や二日酔いには、水よりポカリスエット。
体の成分に最も近いからいいんだよ」
と言われたことがありました。
外を歩きながら、そんなお言葉を思い出しコンビニへ。
そこで見たポカリスエットのボトル!
変な曲線のデザインに変わっていましたあ…
残念…無念…
サントリーの烏龍茶が変わったときもガッカリでしたが
同じく、永遠に変わらなくてよし!
なデザインだと思っていたのでガクガクしました。
あの角ばった、シャキッとしたボトルが合っていたのに…
変えれば、新しくなるというものでない。
何であっても最高に合っていれば
永遠の定番にすればいい! と思っています。
他に代わりがなかったので買いましたが
変なボトルを買うくらいなら
やっぱり水道の水でいいや…と思ってしまいました。
何だか慌しい最中に「え゛」と思う手紙が届きました。
「何年以降、年金未納ですが間違いございませんか?」
という、口調は穏やかな「おたずね」でした。
私も年金未納者になっていたのです!
もともと信用して払っていたわけではなく、
会社員時代に払っていたのが無駄になるのはイヤだな…
程度のキモチからだったので、
「やっぱりな…」という複雑な思いも、半分。
そして、やっと解決しました!
救われたのは「年金手帳」のお陰です。
要は、信じられないのですが
「当時は手書きで、難しい漢字や読めない名前は
後回しにしてしまって、登録漏れが出てる場合も…」
と納得のできない説明をしてくました。
確かに「赤松珠抄子」は難しく、読めないでしょう。
でも、ねえ……
3人の「赤松珠抄子“もどき”」が存在していたようです…
恐ろしいことです。
それが年金手帳のメモで番号が判明、
1人の私につながりました。
年金手帳はレトロなデザインが何となく気に入って
そういうくくりの中にファイルしていました。
年金への信用度が低い中で、それだけの理由で、
よく捨てずに持っていたなと思いました。
デザインって、大切です。
そして今、こんな私より、
切実に困っている方が、たくさんいらっしゃいます。
早く、安心できるよう解決すること祈るばかりです。
ここのところ全国各地を、ぐるぐるしている気がします。
仕事で出掛けるのですが
同じ日本といえども初めての地は、とても新鮮!
私は、ローカル線や地元のバスを何とか駆使して、
自力で現地に行くよう心掛けています。
その人の生活環境や、その地の空気を感じたいからです。
そんな道中では懐かしいモノや、珍しいモノなど
いろんな出会いがあります。
タクシーでビュンビュン走っていては
絶対に気付かない、ここならではの空気のカケラです。
今回は「埼玉」という御住所だったので
近所に出掛ける感覚で、行き方を調べて向かいました。
大宮からニューシャトルという、
ちょっと近未来的な名前の電車に乗り換えるのですが…
これが何と! オモチャの電車のようにカワイイ!
勝手に、モノレールのような最新式をイメージしていたので
思わぬギャップに楽しくなってしまいました。
今どき何でもかんでも流線型にしがちなデザインも
何と!! カクカクした箱型!
私は流線型が好きではないので、この箱型車輌に!
まず心を奪われてしまいました。
着いた駅にも、伝えたいことがいっぱいのサインがあり、
レトロなスピーカーがあり、角ばった時計あり。
機能を最優先して、いろんなものを削ぎ落としたデザイン、
やっぱり鉄道や航空関係の
こういったデザインは美しすぎる!
だから好きなんですよね。何だろう…興奮が止まらない!
今、カインズホーム青梅店に新春「初夢企画」での
部屋改装材料を買いに出掛けています。
その帰り、乗り換えの立川駅で
見慣れたオレンジ色の車輌ではなく、
なんだか近未来的なシルバーの電車がやってきました。
学生の頃から、中央線は使っていたので
その新しい輝きが、どこか違う方向へ行ってしまうような
「中央線」にはない違和感を感じました。
やはり車内も新しく、やはり新作なんでしょうか…
吊革が黒で、ちょっと三角形にデザインされています。
なのにシートは変な柄…なぜなのか…
上方は、ちょっと頑張っているのに、
下方は力尽きたのか…
近未来にするなら徹底して、それに向かってデザインして、
優しいイメージにしたいなら、車体からそうして、
と、どちらかにならなかったのでしょうか…
もし、近未来テイストで、シルバー活かしてまとめるなら、
私は、あのシートの生地は絶対に選びませんね。
やっぱり中央線は、オレンジ単色でベタなイメージのまま
ぎゅうぎゅうで、遠くに行く感じのままでいて欲しいです。
海外に行く時は、どこかでトランジットして
目的地以外の国を経緯して行くのが好きです。
時間があれば、数時間でも空港外に出て
街中を散歩したり、スーパーに行ったりします。
ほんの少しですが、その国に触れられて
ちょっとした高揚感を自分の中で楽しめます。
今回は、ポーランドの出張だったので
ドイツ経由で行きました。
ただ、時間がなかったので外には出られず
フランクフルト空港内を散策することに。
さすが、デザインとエコの国!
空港内は、実に美しく見やすい案内のサインと
近未来的なインテリアにレイアウト、照明、
シルバーが効いた内装に黄色が映えます。
そんな中、しっかりエコも存在していました。
まず、トイレのペーパータオルは
グリーンのブチブチ、私好みの再生紙でした。
そして売店で「0.75ユーロ」の水を買ったら
「0.25ユーロ」という水以外の代金が加算。
何の値段か聞いたところ、
それはペットボトル代で、飲み終わって返せば
「0. 25ユーロ」が返金される、
リファンドシステムというものらしい。
初めてのことで、ちょっと試してみたくなり
一気に水を飲み干し、返却に行ったら
「Thank you madam!」
と笑顔で、確かに返金してくれました。
よく見たらラベルにも、それらしきマークが。
この宇宙ステーションのような空港で
エコが徹底している清々しい瞬間でした。