2008年02月26日(火)                                  |   赤松珠抄子
立派なWEBデザイナーに

久しぶりに、教え子と会いました。
以前、専門学校でインテリアを教えていた頃の生徒で
当時は、ガリガリで
柄のシャツが似合うお洒落さんでした。
そう「でした」というのも、ちょっと大きくなっていました。
まあ、人のことはあまり言えませんが…

卒業後、インテリアではなく、
WEBのデザインをしていると聞いて
早速、私の事務所のHPを依頼しました。

それが、今のHPの前身になるものです。
当時は、なんとかかんとかできた、って状態でしたが
今や、バリバリのWEBデザイナーになっていました。
そして、訪ねてきてくれたのも
「あのHPがきっかけで今の自分がいる」と。

プロとして仕事をしていくうちに、
「あの後押しがなければWEBデザインをやっていなかった」
と、眼光だけは変わらず真っ直ぐに
今の自分を報告したくて、と来てくれました。

実に嬉しい一日の終わりでした。
そういう想いを持ち続けていてくれたことや
あのホワ~ンとした生徒が
立派なWEBデザイナーになったんだなという実感。
8年程前は、こんな仕事の話ができるなんて
想像すらできませんでした。

帰り際に
「赤松さんが1万円しかないって言っても
 僕が責任を持って、最高のHPにしますから!」
と、言っていました。
形が変わっても、原点と想ってくれている
その想いと心意気は生き生きとしていました。
キモチで仕事をする、そんな大切なことを
改めて、見直した一言でした。

かつての恩師に
「立派になったわねえ」と、言われたことを思い出し
その言葉の深さを、じんわり感じています。
よく聞く言葉ですが
これ以外、あてはまらないものですね。
「立派になったね、ホントに!」


かつてのHPの下地
粗い目の生地を撮影


こういう紙の素材感が好きで
スキャンして使用


当時のアイコン
これを使っていた


クリックした後は色が反転
う~ん、懐かしい

 2007年12月08日(土)                                  |   赤松珠抄子
理斗の手紙

12月に入ると、1年分の雑誌や手紙、FAXなどなど
一斉に整理をします。
日頃から、整理整頓、掃除がなっていないと
落ち着かないので、きれいにはしていますが、
もっと極めるのが12月です。

大掃除には、事務所スタッフ全員で
2、3日かけて徹底的にします。
それでも自分のモノは、もっと時間が要るので
12月に入ったら少しずつ始めます。
きれいに片付くと、本当に爽快、幸せです!

昨日、FAXを片付けました。
その中から、可愛いお手紙が出てきました。
今年、発売された子供の本
「赤松珠抄子のキッズインテリア」
トビラの文字を描いてくれた、友達の子供で理斗くん。
私の誕生日に、絵を描いてくれたのです。
ちょっと感動的なアヴァンギャルドな絵でした。
こういう発想や感性って、
大人になっても維持したいですよね。
いつ、どの瞬間になくなっていくのでしょうか?
ドキッとする作品に出会うと
子供が一番、アーティストなのかもしれない・・・
と思ってしまいます。

大切な1枚、こういう道にすすむことはあるかしら・・・
理斗くんが大きくなるまで保管しよう。
もし、目覚めることがあったら原点を見せてあげたい、
と、勝手に思っています。
目覚めるなら、私がヨボヨボになる前に・・・



「キッズインテリア」の文字
大人が下手に書いても
この味は絶対に出せない


誕生日に送ってくれた絵手紙
葉や実の付き方が斬新
創造の世界に生きている感じ

 2007年12月05日(水)                                  |   赤松珠抄子
窪川勝哉2冊目の本

12月1日に、事務所に遊びに来たクボ。
2冊目の本が出版されたようです。

ソフトバンククリエイティブから
「窪川勝哉のひらめき手づくりインテリア」

カバーはクボらしくなく、非常に可愛い女の子な感じ。
「どうしたの???」
出版社も、なぜクボに「ナチュラル路線」を頼んだの!?
いろんな疑問あれこれ。
でも、相変わらずクシャッと笑顔で
「なんかいいっしょ! オレらしくなくて!」
まあね。

簡単インテリアの懐かしいアイテムや技が満載で
TBS「ジャスト」“お部屋改装し隊”の頃を思い出しました。
このコーナーを始めたのが2000年ですから
もう7年が経つのですね・・・
初代アシスタントが、もう立派に事務所を構え
更に2冊めの本を出版し、嬉しい限り。
次は、橋本でしょうか・・・楽しみにしていますよ。



表紙カバーのアップ
写真がナチュラル感あって
とってもいい雰囲気!


サインをどうも!
いつも発売日に事務所まで
届けてくれる心意気
変わらず健在でいい

 2007年11月28日(水)                                  |   赤松珠抄子
今年初の忘年会

今年早めの忘年会のお誘いがありました。
半年ぶりくらいに、お会いする代理店の方主催で
銀座集合でした。
さすが、イマドキのお洒落どころは抑えていますね。

そして二次会は、人形町へ移動です。
私には、なじみのない界隈で
しかも行き先は代理店の方々、御用達のスナック。

最初は、
あまりの昭和な感じに落ち着きませんでしたが
なんだか最後は居心地が良くなってきました。
赤いベルベットのスツールに
ダイヤのカットが施された手で押す水差し、
キラキラガラスの垂れ下がる天井のライト。
完璧ではありませんか!

ホロ酔いの面識のないオヤジたちが
人類みな兄弟状態で、歌うは、肩組むは
一緒に口ずさむは、タンバリン叩くは・・・
こういう、
他人が一体になるカラオケ空間に足を踏み入れるのは
20年近くぶりでした。
たまには、いいものですね。

そうそう、そしてこのスナックが凄いのは
飲み放題メニューに赤ワインがあったことです!
お店のお姉さんたちも面白くて
オヤジたちが病みつきになるのが
分かるような気がしました。

個室仕様のレストランが増えている中、
一つの空間で空気までが一つにまとまるなんて
なかなか体験できることではありません。
二度と会うことはないだろう人たちと過ごす熱い夜、
それは、朝まで続いても仕方がない・・・
と、思ってしまう今朝でした。


見上げた天井キラキラ


お姉さんのスツールで
熱唱する千葉ちゃん後姿


オヤジに握手を求められた
アカペラ部出身のテッシー


心の友、ワインと乾き物
柿ピーのナッツだけ食べてた


 2007年10月17日(水)                                  |   赤松珠抄子
恵みの葡萄

以前、ウチにいたインテリアスタイリストの窪川の実家から
季節ごとに、旬の果物が届きます。
果樹園やレストランを経営されていて
レストラン「スター苑」店内は、とても温かい空気感の
山梨らしいラスティックなインテリアです。

先程、葡萄を頂きました。
有難うございます。いつも、いつも。
この頂く果物便りで、季節を感じることが多いですね。
旬のものは元気がでます!

ちょうど今日から、ルクセンブルクに出張です。
まだ家に戻れず、事務所にいます…
残るスタッフも、みんなアタフタしています…
そんな、いろんなことが欠乏している、この時に、
嬉しい恵みの葡萄、活力の素になります。

紫、艶があって綺麗です。
そして、落ち着きないバタバタ空気を
この甘さで、一瞬のうちに包んでくれました。
ホッ…



立派な葡萄たち
見ているだけで溜息が…


この大きな一房、伝わる?
重い分だけ、
想いがあるのよね

 2007年10月12日(金)                                  |   赤松珠抄子
安東陽子の風呂敷展

に、行って来ました。
いつも、お世話になっているNUNOさんの安東さんです。

いつもバリバリ仕事をされている姿はキリリ。
そんな印象でしたが
頂いたDMは、可愛い刺繍の風呂敷の写真でした。
そんな一面も、お持ちなのね…と思い
いつもと違った安東さんに会う気分で出掛けました。

さらりと描かれたドローイングの柄と
こだわりの布とが一緒になって
お洒落子供が粋に持っていそうな風呂敷でした。
大人可愛い感じ、でしょうか。

私には似合わないな…と思いながら
テキパキさとキュートさが共存する
安東さんの新たな雰囲気が作品から伝わってきました。
いいですね。
モノから漂う、こういう瞬間が心地いいです。



黄色い壁が目印
この奥に、また面白い
空間が広がっている


ギャラリーMITATEで開催
西麻布3-16-28
ル・ベイン1F 


 2007年08月30日(木)                                  |   赤松珠抄子
今夏、最大のイベントは…

8月最終日は、夏休み最後の日。
子供部屋を手掛けていなかったら、
すっかり忘れている、ン十年前の出来事です。

そんなことを思い出した記念に、
今夏、最大のイベントは何だったろうか…と
考えてみました。

それは最高に楽しく、また嬉しくもあり、過酷でもある
過去から未来へつながる貴重な一日でした。
先週のある夜、
広島のかわいい後輩、ピンクプリンのライブに
ウチの事務所を独立したみんなと
そのアシスタントたちと、大集合することになったのです。
勿論、ふと思いついてしまった私のアイデアを
仕切って形にしていくのは、アシスタント池上です。
あたふたしながら、レストランや料理、人数…
あれやこれやとやっていました。
インテリアを仕事にしていますから、
しかも初の全員集合です、変なセレクトは許されません。
(と言いながら、最後の店は居酒屋でしたが…)

アシスタントは、子供のようなもので、
そのまたアシスタントは、孫のようなもの。
みんな立派に活躍していて、
いろいろ話していたら、すっかり朝…

ほろ酔いの中、
孫たちに支えられタクシーに乗るのも悪くないな…
と思いながら、キラキラした瞳に見送られ帰りました。
フラフラしながら、本日の出張準備。
今度は私が、あたふたです。

たまに全員で会うのもいいものね、と思いつつ
お互いが刺激になり、支え合い、
いつかは、みんなでインテリアの一大プロジェクトが
手掛けられたらいいな…と夢は広がります。
インテリア、いくつになってもやめられません!!!


左から、徹夜あけ窪川、
ピンクプリンのアゴの方の
タブッティ、日焼け橋本、
ラーメンズな遠藤、
子顔横橋、元気な水上、
インテリアSHOPの好青年
矢口さん、できる今井、
顔半分の私、フラフラ池上
何だかお洒落じゃない卓…


一件目は「HEARTH」
ガラスドアの個室


店内は池袋らしからぬ
シックなインテリア


低めのバーカウンター
ワインの品揃えもよく
近所なら毎日行ってるな…


 2007年08月18日(土)                                  |   赤松珠抄子
窪川勝哉本

先日、めでたく誕生日を迎えたクボが
今年春、初めて本を出版しました。
「インテリアスタイルノート」
窪川勝哉著 誠文堂新光社刊
です。

クボらしい本の構成とセレクトに
多分、名前がなくてもすぐに分かったと思います。
それは逆もありで、
ウチを独立したみんなも、多分、
私の名前がなくても「らしいな!」と
何かを見れば、すぐ分かると思います。

インテリアのスタイリングとは
できあがったモノの組み合わせですが
その組み合わせ一つで、個性が出るのも事実です。
その辺の食器や、普通の家具が
とても素敵に見えたり、違った雰囲気に見えたり、
空間に息吹が吹き込まれます。
そんな仕事が大好き! 
というクボの想いが詰まっています。

最後の章には、私との出会いの話、
実は嫌だった原稿書きの話(そうだったのね…)
などが書かれています。
学校で、先生と生徒として出会って
かれこれ7、8年になりますが
よくぞ、本を出すまでになりました。
これに甘んじることなく、
益々の活躍を期待したいものです。
そして、本の印税で
美味しいワインをたらふくご馳走してもらいましょう!


A5サイズの赤い本
¥1800+税


弟子からもらったサイン


最後の章のくだり
ザラッとした紙がいいね

 2007年08月16日(木)                                  |   赤松珠抄子
誕生日0時6分の襲撃

私の事務所の設立日や誕生日には
今でも、
独立した弟子たちから、お祝いやら何やら頂きます。
有難いもので、嬉しいものです。

アシスタントの多くは、学生時代からきているので
そこから立派に一人で仕事をしている姿を見ると
感慨深いものがあります。
そして独立した弟子たちがまた弟子をとり、
孫ができたようで、何だがおばあちゃん気分でもあります。

そんな今日、一番弟子だった
インテリアスタイリストとして活躍している窪川の誕生日。
先月の私の誕生日祝いの前向きな逆襲をしようと
仕事終わりに思い立ち、即電話。
より多く、より楽しいほうがいい! と思い
芸人のピンクプリンの反省会に強引に全員合流し、
お好み焼きやで夜中にお祝い!

わざわざ日時を決めず、思いつきでワーーーッと
みんなが集まるって、いいですね。
なかば強引ですが、
これで頂いた桃のお礼返しはできたかな、と。


お好み焼きにキャンドル
マヨでメッセージ!


右は、今日の主役クボ
左は、アゴで火を消す
タブッティ


右手前からクボ、
ピンクプリンの
らっきょくんとタブッティ、
私、アシスタント池上、
クボのアシスタント遠藤

 2007年08月11日(土)                                  |   赤松珠抄子
永遠の少年、永遠の師匠

私が学生時代にバイトをしていた
グラフィックのデザイン事務所「HOTEL-オテル」。
名刺には、三ツ星★★★が付いていました。
シャレた人だ…と第一印象。

そこの先生、山本さんは、
今どきなモノと古着を、お洒落に着こなし、
昆虫型のシトロエンを乗り回し、
毎晩、流行りの店にゴハンに行く、
そんなイケイケGO!GO!を地でいく先生でした。
当然! 異常にモテていました。
キラキラのお姉さんに囲まれて、男一人。
こんな人が世の中にはいるもんだ…と観察していた私。

当時、私は10代後半だったので、
すべてが新鮮で、勉強になり、仕事も面白く、
そして先生がいろんな所に連れて行ってくれるので
その分、必死で働いていました。
最後は、経理まで任されていた気がします。

そんな先生が、突然、デザイナーを辞めて
「カメラマンになる!」
といって、パリに行ってしまいました。
全てを捨てて、突然! ですよ…
そして先日、突然、
「今、恵比寿にいるんだけど」
と携帯に、普通に電話がありました。パリじゃないんだ…
いつもの突然は、何十年経っても変わらない…

恵比寿で再会、シャンパンをあけました。
いやあああ、山本さんは変わらない!
さすが! 両手に花で登場されました。
やっぱり私の師匠、山本さんなのでした。


恵比寿のバーのカウンター
薄明かりに照らされる
ボトルを見てるだけで酔える


再会のシャンパンは格別!


PHOTO
YAMAMOTO YUTAKA


 2007年08月04日(土)                                  |   赤松珠抄子
渾身のジャガイモ

子供の頃、広島に住んでいました。
こう見えて、幼い頃はイジメられていたり、
引きこもり気味だったり、内にこもる子供でした。
家の中で、裁縫をしたり、料理や掃除を手伝ったり
部屋の模様替えをするのが好きで、
思えば、今の仕事の原点は、
ここにあるのでは…と思ったりしています。

そんな子供だったので、
近所のお年寄りに仲良くして頂いた覚えがあります。
隣のおばあちゃんもそうでした。

東京に引っ越してきて、もう20年以上、
初夏の頃になると
いつもジャガイモを送ってきて下さいました。
有難く、想いを感じる懐かしい味でした。
でも去年、それが最後になってしまいました。
おばあちゃんは、103歳。

今月、広島出張の帰りに
お線香をあげに行こうと思っています。
私の中では、今でも
当時の笑顔のままの、おばあちゃんです。


今年は、おばあちゃんの
ジャガイモ作りを
引き継いだ娘さんから

 2007年06月09日(土)                                  |   赤松珠抄子
「らっきょ」という芸人

らっきょうを漬けてから、らっきょうのことが気になって
ふとした時間に、調べたりしていました。
すると「井手らっきょ」って結構、出てくるんですね。
でも「う」がないんです。

もう一人、若手芸人で「う」なしの「らっきょ」を発見。
以前、ピン芸人の話を書いた、
アゴの長いタブッティの新しい相方でした。
「上原っきょ」と書いて、「うえはらっきょ」と読みます。
「うえはら」で切らないで
一気に続けて読むのがポイントです。

エグいファッションのタブッティに反して
ピンクの膝丈パンツが似合いそうな
チャーミング王子!
この王子ブームに乗れそうな予感???
ただ芸人ですからね…
そのさわやかさは、どうなのでしょうか…
芸人界では、あり、ですけどね。

そんな相反するイメージのアンバランスさが
逆にバランスのいい2人は、
「ピンクプリン」という名前で出ています。
ライブなどで活躍しているようで
また観に行ってみたいな、と思っています。
「笑う」って行為は、
小さなイラッなんか吹っ飛ばしてくれますからね。


ネタあわせ中の微笑
ドアップでも絵になる!
ピンクプリン上原っきょ

 2007年05月19日(土)                                  |   赤松珠抄子
木の作家、三谷龍二さん

自由が丘のギャラリー「WASALABY」
木工作家、三谷龍二さんの個展がはじまりました。
先日は、そのオープニングパーティーに
「室内」の編集部にいらした阿部さんと行ってきました。
三谷さんに、お会いするのは10年ぶりです。
以前、私がまだ「CASA BRUTUS」にいた頃、
「木の生活」という特集で取材に伺ったのが1997年。
年賀状などのやりとりは続いていたので、
そんな…10年もお会いしていないなんて…
気付きませんでした。早いですね…

10年ぶりの三谷さんは、変わらず自然体。
でも周囲が、ちょっと変わっていました。
三谷ファンが沢山! 
作品を手に手に、憧れの眼差しで囲んでいました。
こんなに多くの方に愛される、三谷さんの木の器。
木工という世界を身近なものにしたのは、
やっぱりこの人なんだな…とぼんやりと思いました。
はじめて触れたとき、素朴さの中にもモダンな
ちょっとキモチが高まるデザインの美しさが
木工という昔ながらの世界から、一歩、
飛び出したような、そんな気がしたものでした。

10年前に私は、こんな見出しを付けていました。
「生活空間に
 さり気なく存在を主張する桜の器」
日常に溶け込みつつも、違った味わいを魅せる器は
ほんの少し、ふとした時に
豊かなキモチにしてくれるのでしょう。
多くの人々の笑顔から
そんな存在が脈々と広がっていってることを実感しました。



木が生きている感じ
彫りの跡が好きですね


こちらも料理と合う器


三谷龍二さん(中)と
阿部博子さん(左)
展覧会は29日まで

 2006年12月22日(金)                                  |   赤松珠抄子
決意の林檎

かつての教え子で、福島の果樹園の息子がいました。
東京に出てすぐの18歳の時に、
私が教えていたインテリアの専門学校に入学し、
アシスタントの募集に応募をしてきて採用した子でした。
あれから3年でしょうか…
当時は、ひょろっと背が高く、素直な表情で、
ちょっと残る福島弁が優しさを醸し出す、そんな印象。
今まで、ご両親が何かの折につけ、
育てていらっしゃる果物を送ってくださいました。
それが昨日、
初めて彼の名でピカピカの林檎が届きました。
会わない間に、いろいろあったようですが
その分、決意を新たにしたようで
とても力強い、志を綴った手紙も入っていました。
どんな形であっても、私の事務所にいたことで
少しでも迷える想いの後押しができたなら、
それは、私にとっても至上の喜びです。
すでに私の事務所から独立して活躍している
インテリアスタイリストが2人います。それに続くよう、
ご両親が育てた、
この林檎のように輝いて欲しいものです。


想いが詰まった林檎たち
心して頂きます

 2006年11月04日(土)                                  |   赤松珠抄子
トミタ・ジュンさんの建築

先日、友人の建築家、トミタジュンさんの
オープンハウスに行ってきました。
これは、入居前にマスコミや関係者などに
物件内をお披露目するものです。

普段着の街並みに、突如、現れたモダンな建物。
モノクロの風景がコラージュされたようでした。
植物的な緑色の螺旋階段もアクセントになり
コンクリートが、ちょっと華やかな印象に。
室内も総じて、無機質な雰囲気だけど
「蔵書家の隠れ家」と名付けられただけあって
本棚が随所に設置されています。
壁と一体化し、パーティションにもなり…と
1万冊は入るようです。
実際に、ここいっぱいに本が納められると
このモノトーンの本棚にも表情が生まれて
住人の顔が見えてくるのでしょう。
その前の、生まれたての家を見るのは
たった1回しかないので、貴重な体験です。

この家で、とりわけ好きだったのは
オリジナルのステンのシンクと黒い窓枠です。
家のサイズに合わせた特注品のシンクは、少々、
お高いかもしれませんが、やっぱり美しい!
そして窓枠は、以前ここに建っていた家のものを
すべて再利用しているそうです。
リユースやリメイクは手間がかかるものですが
再生しようとするキモチが、モノを通して
輝きを放っているように思えます。
コンクリートのグレーとも合っているので
違和感なく、新しい家に溶け込んでいました。

私は、こういうこだわりある部分に魅かれます。
そして、今はトミタさんを感じる空間ですが
引っ越して、住人の色が重なっていった
そんな1年後などを見てみたいと思いました。
自分色の家、いいですね!


左が建築家のトミタさん

 2006年08月23日(水)                                  |   赤松珠抄子
お笑いライブのタブッティ

久々にお笑いライブに行ってきました。
キリキリと仕事をしている合間に
我を忘れて笑えると、気持ちが再生されます。
今回は、かつて、お部屋改造に出演してくれた、
依頼人がコンビを解散後、
ピンになって出ているので行ってみました。

いろんな芸人さん、不思議な人がたくさん!
MCをしていたコアのお二人は猛獣使いのようで
数年前に見た時より、しっかりさんに成長。
元暴走族も猛獣に調教されたのでしょうか…

さて、ピンになったタブッティは投票1位!
オーソドックスな構成でありながら、
後半、どんどんテンションが上がって行く。
ビデオレターという設定で、
背中から始まるオープニングもいい。
“ホスト”と“水戸黄門”という両極を合体。
それを“広島弁のお母さん”がノリノリで踊る。
何だか、部屋で一人、盛り上がっちゃった、
そんな陽気なお母さんをイメージさせる。
でも、言いたい事は「送金して」という、
切実な半脅迫おねだりを訴える、楽しいビデオ。
奇をてらうことなく安定した数分に、
ピンになってよかった…と。
今度、9月3日(日)に出演ライブあり!
「WEL jr」12時30分〜
気持ちの再生、できますよ!!


タブッティ(中)と
インテリアスタイリスト
の橋本直征(左)


アゴが特徴のタブッティ

 2006年03月05日(日)                                  |   赤松珠抄子
「魚でF」の単独ライブ

たまに若手芸人のLIVEへ行く。
今日は、魚でFの初の単独ライブに行ってみた。
小さな空間で動き回る二人はパワフルで、
何だか、アフリカの大地を見渡し、
自分の悩みがとんでもなく小さく思える、
そんな爽快感があった。なんだろうか、あの力は。
好きなコトを続け、それをいろんな人に見てもらえる幸せ、
同時にLIVEという一瞬がすべての空間に、
想いが舞っていたのか。
単独初とは思えない濃い舞台に、
私たちの仕事での竣工時の想いが重なった。
それまでの準備期間が長かったろうことは、
空気感の完成度に表れる。
確か、数年前、何かのLIVEで、さまぁ〜ず大竹さんが、
「エフッ…」とクシャミか何かして、
結成されたばかりのコンビ名が決まったような気がするが、
その頃を思い出すと「立派になられて…」と
近所のオバサンのような気分にもなった。
映像も見応えがあり、幕間の時間もフツーに楽しめた。
ホント、前向きパワーを頂いた!
来月は、ビームのLIVEかな…